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都が見回り隊員に大盤振る舞い 日給1万2200円+αは妥当?


「まん延防止等重点措置」の適用を受け、東京都でも12日から「見回り隊」による飲食店の抜き打ち検査が始まった。対象となる店舗は約12万軒。今後、23区と6市の飲食店を200人態勢で回るため、都は13日から「感染防止対策等支援員」として「見回り隊員」の募集を開始した。報酬は日給1万2200円にボーナス付き。募集人員は100人程度で雇用形態は非常勤職員。書類と面接で選考される。

「他の非常勤職員の報酬と照らし合わせ、仕事の性質、困難度、特殊性などを加味した上で金額を決定しました。非常勤職員は週31時間までというルールがあるので、月12日から16日までの勤務となります」(総務局人事部制度企画課非常勤班担当者)

応募資格に年齢制限はなく、勤務は週4日以内。時間は午前10時から午後6時45分までで実働7時間45分。1日あたり上限2600円の通勤手当相当額や期末手当が出るほか、有給休暇や社会保険もある。誰でも応募できるのか。

「応募資格として都民や事業者を納得させられるような説明や態度が求められますので、総合的に判断して選考します。ノルマはある? 状況に応じて『これだけ回ってください』というのはありますが、勤務時間を設定していますので、その範囲内で回ってもらいます」(前出の担当者)

東京都に先駆け、大阪市では5日から見回り隊が始動。13日夕方、40代くらいの私服姿の女性2人が来たという大阪市北区の飲食店の店主がこう言う。

■大阪はたった5分で終わり

「ウチはアクリル板やCO2センサーを設置しているので『ありますね、ありますね』ってチェックし、チラシだけもらって5分で終わりました。鉄板焼き屋などは消防から『可燃物をテーブルの上に置かないように』と指導されているそうなので、『市と消防の考え方は違うのですか』って聞いたら、『チラシに書いてある番号に電話して下さい』と言われました。アクリル板がない店は指導されるようですが、『今、注文しているところです』と答えれば、済むみたいですよ。見回り隊っていっても、ただ見に来るだけの人でした。感染対策をしていない店に行かないと意味がない。ただでさえ大阪は感染者が増えて大変な状況なのに、そんなところに税金をジャバジャバ突っ込むなんて無駄遣いですよ」

時給1500円以上に見合う仕事なのだろうか。

原文出處 日刊Nikkan Gendai