台湾の各メディアは23日「厳しい制限下で東京五輪開幕」などと題し、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下の東京での五輪開幕の「異様さ」を大きく報じた。
大手紙「聯合報」は自社の五輪担当記者が、日本入国時に待機や手続きで約5時間もかかったと紹介。入国後、活動範囲はホテルと試合会場など指定された場所に制限されたことにも触れ、「五輪関係者と一般市民は完全に隔離されている」と指摘した。
大半の会場が無観客となることに対し、台湾のテニス選手、盧彦勲氏は地元メディアに「観客の応援は選手にとってとても大事で、観客がいない状況で試合することは、チャーシューのないラーメンを食べるようで寂しい」と話した。
一方で、台湾の一般市民の中に五輪を楽しみにしている人は多い。高校まで陸上の選手だったという台北市の男性タクシー運転手は「コロナ禍でここ一年、暗いニュースばかりだったが、明日からテレビを見ることが楽しみだ。選手を一生懸命応援してストレスを発散したい」と話している。
原文出處 產經新聞