英ロイズ保険組合は3月31日、エジプトのスエズ運河で発生した座礁事故に伴い、ロイズだけで損失が1億ドル(約110億円)以上になる恐れがあると明らかにした。ロイター通信が報じた。ロイズ首脳は正確な損失額算定は時期尚早としつつ、引き受けた再保険の支払いなどで「明らかに大きな損失が生じる」と説明した。
ロイズは保険金支払いのリスクを一部肩代わりする再保険を引き受けている。請求される再保険全体のうち5~10%がロイズに関係する可能性があるとの見解を示した。世界の再保険会社に対する請求額の合計は数億ユーロに上るとの見方もある。
スエズ運河では23日、愛媛県今治市の正栄汽船所有のコンテナ船「エバーギブン」が運河をふさぐ形で座礁。29日に航行が再開した。
原文出處 產經新聞