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鉄骨の土台 強度不足か 八重洲・崩落事故 資材不足で設計変更も

東京都中央区八重洲の再開発地区のビル建設現場で9月、鉄骨が落下して作業員5人が死傷した事故で、鉄骨の梁(はり)を支える土台「支保工(しほこう)」の強度が不足していた可能性があることが3日、関係者への取材で分かった。5本の梁(計約50トン)の重さに耐え切れず、崩落したとみられるという。警視庁捜査1課は、業務上過失致死傷の疑いも視野に、詳しい事故原因を調べている。

事故は9月19日、3階部分にあった梁をクレーンのワイヤでつり上げて7階に設置する作業中に起きた。男性作業員5人が、7階部分でクレーンのワイヤでつり上げた梁をボルトで仮止め設置していたという。

関係者によると、5本目の梁の仮止めを完了しワイヤを外そうと緩めていたところ、すでに固定していた4本の梁と一緒に20メートル下の3階の床部分に落下。梁に命綱となる安全帯をつないでいた5人も一緒に落ち、2人が死亡、3人が負傷した。

その後の調べで、支保工に梁5本の重さに耐えられる強度が十分に確保されないまま工事が進められた疑いが浮上したという。また、資材不足などを理由に、支保工の設計を変更していたことも判明した。

捜査1課は、設計の変更が、支保工の強度不足を招いた可能性もあるとみて、現場の安全管理責任者らから事情を聴いている。

原文出處 產經新聞