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台灣史

(影)台湾の街から人が消え…中国侵攻想定の軍事演習“子ども訓練”も 大越が見た防衛の日(2023年7月24日)


人口約250万人の台北市。24日午後1時半、警報が響き渡りました。1978年に始まった年に1度の大規模演習です。市民は地下や建物に避難し、車やバスは路肩へ止めるよう求められます。路上からは、市民の姿が消えました。従わない者には、日本円で13万円以上の罰金が科されます。

台北駅の地下街の入口には“防空避難”と書いてあります。シェルターは、台湾全土に10万5000カ所あり、総人口の3倍以上となる約8600万人を収容できます。
台北市民:「(Q.万が一、中国と戦争が始まったらどう対応するか)私たちは台湾人なので、そうなったら勇敢に立ち向かいます」

30分後、警報は解除され、普段の街が戻ってきました。

24日から軍事演習『漢光39』も始まりました。26日には、桃園国際空港を一時的に閉鎖して、中国軍による空港占拠を想定した訓練が初めて実施されます。

台湾に対し、中国は圧力を強めています。習近平国家主席は、今月6日、対台湾作戦などを担う東部の部隊を訪れ、「恐れずに戦い、うまく戦うすべを知り、国家の主権と安全を、断固、守らなければならない」と指示しました。

台北市内のビルの一室。2021年に設立された民間団体『黒熊学院』が有料で行う軍事専門の講座が行われていました。
主婦(50):「今にも戦争になりそうだと思っても何をすればいいかわからない。戦争になれば救助や避難などで自分にできることがあると思う。そのためには知識が必要だから授業を受けようと思った」
営業職(42):「授業はとても価値があり重要。より高い学費が必要な上級クラスも台湾人は受講すべきです」

学院では、300万人を養成するという目標を掲げていて、今や予約待ちが出るほどの人気だということです。

先週末、台北近郊の公園では『黒熊学院』のイベントが行われました。ブースで行われているのは、子どもに向けた体験型の訓練です。空襲の警報がなったときに伏せる訓練を遊びながら覚えるということをやっていました。

指導員:「親指は耳をふさいで、残りの指で目を覆ってね。指示が出るまで立ち上がっちゃダメだよ。もし立ち上がったら捕まっちゃうからね」

保護者たちは“戦争”は現実問題だと感じています。

2児の母親:「いま中国から台湾への脅威がよりはっきりしてきました。なので、このようなイベントを通じて、もしウクライナのような戦争が起きたら、どう自分の身を守るのか子どもに学ばせたいです。一番重要なものは『自由と民主』です。何年か前に香港民主化デモがありました。私は何人か香港の友だちがいまして、あれを見て、とても憤りを感じました。自由が奪われたら、すべてを失ってしまうと思うんです」

2児の父親:「(Q.子どもたちにどんな台湾を残したい)この土地でビクビクすることなく生活すること。そして、自分の夢を追いかけることができることです」

原文出處 ANNnewsCH