「27年余の警察官人生での最大の悔恨、痛恨の極みであります」。安倍晋三元首相が銃で撃たれ死亡した事件を受け、奈良県警の鬼塚友章本部長(50)は9日夕の記者会見で沈痛な表情を浮かべた。
事件後、公の場で説明するのは初めて。自身の責任については「警護上の問題点の洗い出しをしていくのが私の責任だ」と述べ、現時点で辞任する考えについては否定した。
何が「問題点」だった可能性があるのか。安倍氏は6月28日にも奈良市の近鉄大和西大寺駅近くで遊説している。そのときと異なる点は、遊説が前日の7日夕に急きょ決まった点だ。
原文出處 朝日新聞