シンガポールに集った日米韓の防衛相が11日、およそ2年半ぶりに対面での3カ国会談を実施した。脅威を増す北朝鮮の核・ミサイル開発への対応などを話し合い、「3カ国での結束」を誇った。一方で日韓2カ国だけの公式の会談はなく、両国の関係改善への視界が晴れているとは言えない。(シンガポール=稲田清英、清宮涼、松山尚幹)
日米韓の防衛相が会するシャングリラホテルの一室に、カメラのシャッター音が慌ただしく鳴り響く。米国側は訪れた多数の報道陣を招き入れ、それぞれが国旗の前に立つ「3ショット」の撮影で、結束をアピールした。
日米韓がともに見すえる相手は北朝鮮だ。会談では、北朝鮮の大量破壊兵器や弾道ミサイル開発を改めて「重大な脅威」と確認。共同声明で3カ国でミサイルに対処する活動を具体化させていくことをうたった。韓国の国防関係者は今回の会談について「まず3者で会うことに意味がある」とみる。
原文出處 朝日新聞