ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部で親ロシア派が支配して自ら名乗る「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を認める大統領令に署名した。それに先立ち、国民に向けてテレビ演説し、同地域で衝突が激しさを増していると承認の理由を説明した。
ウクライナ東部紛争について、独仏の仲介でロシアとウクライナも含めた4カ国が2015年2月に調印した停戦合意が崩壊し、欧米との対立がさらに激しさを増すことになる。
ウクライナ東部へのロシアの支配が強まり、軍が駐留する可能性もある。原則合意した米ロ首脳協議の開催も不透明になってきた。
ロシア大統領府によると、プーチン氏は同日、フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相に承認の方針を伝えた。
原文出處 朝日新聞