台湾の蔡英文総統は26日、訪台中の米国の超党派議員団と面会し、「米国との協力を強め、ともに民主主義を守る」と強調した。また、米国との貿易投資枠組み協定(TIFA)に基づく協議を通じ、通商貿易などの分野で米台関係を進展させることに意欲を示した。
米国の超党派議員団は、団長のマーク・タカノ氏(民主党)を含め下院議員5人とスタッフで構成される。25日夜に韓国から米軍専用機で台北に到着した。米議員団の訪台は今年に入って3組目となった。
バイデン米政権は来月9、10日に初開催する「民主主義サミット」に台湾を招待。米国は中国に対抗する狙いから超党派で台湾支援姿勢を明確にしている。タカノ氏は蔡政権下での米台関係強化を称賛し、「米議員団の訪台は常態化するだろう」と述べた。
台湾では来月18日に成長促進剤「ラクトパミン」を使用した米国産豚肉の輸入の是非を問う住民投票が行われる。野党、中国国民党が中心となり反対運動を展開しており、現時点では各種世論調査で反対が多数となっている。蔡氏は米議員団に「貿易問題の困難を解決する決意だ」と語った。
原文出處 產經新聞