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ヒガンバナ手入れ続けて20年 大田原の河川敷に彩り


大田原市黒羽田町の那珂川河川敷でヒガンバナが見頃を迎えている。同所、藤田六郎(ふじたろくろう)さん(77)が20年間1人で手入れを続けており、花は約270メートルにわたって咲く。藤田さんは「手を掛けてきれいに咲いた花を、多くの人に見てもらい喜んでもらえたらうれしい」と話している。

藤田さんは20年前から同所に住む。住み始めた当初、那珂川河川敷周辺の景観が殺風景だと感じ、好きなヒガンバナを植えた。

自分で購入したり、知人から譲り受けたりした球根を植えたが、雑草の繁茂などで思ったように株が増えなかったという。そのため雑草を刈り、毎年球根を植え替えることで増やしていった。

現在、花はきれいに並んで咲いている。散歩する人から「きれいに咲きましたね」と声を掛けられることも多く、藤田さんは「その一言がうれしい」と話す。

「きれいに咲いた花を見るのが楽しみだから、普段の手入れを大変だとは思わない」と藤田さん。4年前から病と闘っているが、「まだ空いている場所もあるので、もう少し株を増やして、体と相談しながら続けていきたい」と話している。

原文出處 下野新聞