中国による台湾侵攻を想定した台湾軍の大規模年次軍事演習「漢光」が13日、台湾各地で始まった。17日まで行われる。本来なら、同演習は7月に行われる予定だったが、コロナ禍のために約2カ月延期となった。
台湾の国防部(国防省)によると、今年の演習は防疫を最優先にして、例年と比べて規模を縮小した。メディアにも非公開とし、来賓も招かない。
今年の演習で注目を集めているのは、ハイテク装備を駆使する初参加の海軍精鋭部隊「海鋒大隊機動二中隊」だ。その機動力と戦力が検証される。
また、15日に実施される一般道路を使った戦闘機の離着陸訓練にも関心が集まっている。軍用空港が爆撃されたことを想定し、F16Vやミラージュ2000などの戦闘機が代替滑走路に指定された一般道路「佳冬戦備道」に着陸。弾薬や燃料を補給してから再び離陸する訓練だ。成功すれば、台湾空軍の機動力が高まる。
原文出處 產經新聞