気象庁は15日午前6時10分、長崎と佐賀、福岡、広島の4県に発表していた大雨特別警報を大雨警報に切り替えた。雨はいったん弱まるが、これまでの記録的な大雨で地盤が緩んでいる地域がある。気象庁は、引き続き市町村が発令している避難情報に従って身の安全を守る行動をとるよう求めている。
気象庁は「経験したことのないような大雨になっている」として、14日早朝に九州3県、昼すぎに広島県に大雨特別警報を発表。最大級の警戒を呼びかけていた。大雨をもたらしていた停滞前線は15日、ゆっくりと太平洋側に南下を始め、対象の4県では強い雨雲がかからなくなった。しかし、16日以降、前線は再び北上し、少なくとも19日ごろまで停滞するおそれがあるという。
気象庁は15日朝に緊急の記者会見を開き、黒良龍太・予報課長は「今日は雨がやむか、弱まる地域が多くなる」としたが、九州などでは16日以降、再び雨が強まる恐れがあると指摘。「これまでの記録的な大雨が土壌にかなりしみこんみ、少しの雨でも土砂災害が起きる可能性が高い。引き続き厳重な警戒が必要」と呼びかけた。
原文出處 朝日新聞