25日午前7時半過ぎ、大阪市西成区天下茶屋 東2丁目の 民家 の壁が崩れていると、近くの工事関係者から 119番通報 があった。
消防隊員が駆け付けると、斜面の上に立つ民家1棟2軒が 崩落 しており、午前10時半過ぎには隣り合う民家1棟2軒も崩落した。けが人はいなかった。
斜面 の下では老人ホームの建設工事が行われていたといい、大阪府警は工事関係者に事情を聴くなど、崩落した原因を調べている。
阿倍野署 によると、同日午前7時15分ごろ、巡回中の同署員が、近隣住民から「道路に水が出ているからなんとかしてほしい」と相談を受けた。その後、工事関係者の男性からも「家が崩れそうだ」と相談があったため、近隣住民に避難を呼びかけた。民家はみるみる傾いていき、裏手の斜面の下に崩落したという。
市消防局によると、4軒のうち2軒は空き家。残る2軒に計3人が住んでいたという。近くに住む40代女性によると、崩落した民家の住人は周囲に「最近家がギシギシ鳴る」と話していたといい「こんなことが起こるなんて……」と驚いていた。
現場は 南海電鉄天下茶屋駅 の北東約800メートルの住宅や保育所が立ち並ぶ地域。
原文出處 朝日新聞