新型コロナウイルスワクチンの接種券は届いたものの、なにをどうしたらいいかわからない――。一人暮らしなどで頼れる家族がいない高齢者のなかには、加齢や認知症で判断能力が低下している人も少なくない。ワクチン接種が浮き彫りにした孤立。現役世代への接種も本格的に始まろうとするなか、取り残される高齢者がでてしまう心配はないのだろうか。
「なにをどうしていいかわからない」と相談
「ワクチン接種申し込みでお困りの方はお手伝いします。もちろん無料です」
東京都有数の巨大団地・光が丘団地(練馬区)。住民の高齢者でつくる「光が丘ボランティアの会」は、合計1万枚以上の「瓦版」を5月中旬からポストに投函(とうかん)し、独居・老老世帯の高齢者に向けて、そう呼びかけている。
原文出處 朝日新聞