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メルケル与党、州議選で右翼政党に勝利 苦戦の予想覆す 20210607


ドイツで9月にある連邦議会選(総選挙)に向けて最後となる州議選が6日、東部ザクセンアンハルト州であった。メルケル政権の最大与党で中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)が、右翼政党ドイツのための選択肢(AfD)の挑戦をかわして勝利し、第1党の座を守った。

CDUにとっては、ラシェット党首を総選挙に臨む会派の首相候補に決めてから、初となる州議選。引退を表明しているメルケル首相の後継として求心力の弱さを指摘されてきたラシェット氏だが、今回の勝利は総選挙に向けて追い風となりそうだ。

公共放送ARDによると、CDUの得票率(現地時間同日午後11時時点)は前回2016年の州議選から約7ポイント伸ばして約37%。苦戦が伝えられた事前の予想を覆した。CDUのツィーミアク幹事長は6日、「中道路線が再び市民の信頼を勝ち得た」と述べた。

AfDは第1党になるとの世論調査もあったが、前回より約3ポイント落とし、約21%で第2党にとどまった。同州マクデブルクであったAfDの集会でガウラント名誉会長は「全ての政党から攻撃されているなかで、大きな成功だ」と語った。

全国的に支持率を伸ばす緑の党は東部では苦戦してきた。今回も微増の約1ポイント増の約6%で、左派党や社会民主党、自由民主党より下の第6党だった。

原文出處 朝日新聞