政府が設置する新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」での接種が24日、東京と大阪で始まった。ワクチンを待ち望んでいた高齢者らが早朝から会場を訪れた。
大阪の会場は大阪市北区の大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)。午前8時の接種開始を前に入り口が開けられると、行列を作っていた高齢者らが次々に入っていった。
大阪市東淀川区の男性(75)はJR大阪駅からのバスで午前7時ごろに着き、開場を待った。心臓の持病を抱え、かかりつけ医から「早く打った方がいい」と言われていた。「自分が予約できたのはたまたまで運がよかった。ワクチンを打てば、今までよりは少し安心して生活できそうです」
同市大正区の男性(73)は妻(63)に付き添われ、なんば駅からのバスで訪れた。男性は心臓に持病があり、心配した妻が会社に許可を得て仕事中に予約したという。妻は「コロナにかかったら命がないと思って生活してきた。一日でも早く打ってあげたかった」。この1年以上、買い物以外はほぼ外出してこなかった。ワクチンが行き渡ったら、2人でドライブで遠出するつもりだ。
接種対象者は、JR大阪駅前と南海なんば駅前から会場までの路線バスや直行バスは無料になる。
原文出處 朝日新聞