関西電力が、運転開始から40年超となる老朽原発の美浜原発3号機(福井県美浜町)を6月下旬にも再稼働させる方向で検討していることが11日分かった。再稼働すれば、東日本大震災後、国内初の40年超運転となる見通し。近く正式決定し、再稼働への工程を発表する。
美浜3号機は今月中にも燃料装荷を始めるとみられる。ただ、設置を義務づけられているテロ対策施設の設置期限を10月25日に控えており、それまでに施設が完成しなければ同日までに再び停止することになる。
関電は同じく運転開始から40年超となる高浜1、2号機(福井県高浜町)についても再稼働の準備を進めている。ただ、高浜1、2号機はテロ対策施設の設置期限が6月9日に迫っている。テロ対策施設の工事は間に合わない見込みで、どこまで再稼働の手続きを進められるかは見通せない。
原文出處 朝日新聞